公租公課徴収業務とは

公租公課徴収業務とは

銀座社会保険労務士法人
公租公課徴収指導者 吉国 智彦

私は、長く社会保険庁・日本年金機構において徴収担当職員(徴収職員)でした。管理者となった以降、強く意識したことは、「公平性を確保する」「真面目な納付者のために仕事をする」ということでした。
厚生年金保険・健康保険制度では、保険料納付義務者は事業主であり、保険料が滞納であっても被保険者には保障がされる構造となっており、滞納がかさむことは、納付者の負担が高まるということです。税においても公共サービスは等しく行われるのですから、この構造は変わりません。
滞納となっても、多くの方が自主的に納付をされるところ、一部には納付を免れようとする者も見受けられます。
各種の努力をされて納付される姿を見れば、最終的に、滞納者はそれなりの処分を受けてもやむを得ないということが公平性ということでもあります。
つまり、徴収担当職員は、「公平性確保請負人」という側面を負っており、財源確保という観点からも非常に重要な職責です。
いざとなれば、国税通則法・国税徴収法・滞納処分と強制執行等との手続の調整に関する法律にしたがって滞納処分を遂行する必要があります。そうすると、これら法律を理解していることが欠かせませんし、滞納処分には民法の理解が前提となっています。

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したがって、民法の理解の上に前記徴収関係の実務が遂行でき、民法の理解とは、判例を知り、理解することでもあります。
このため、徴収業務とは、底が深く、専門性が高い仕事ということになり、しかも、時間をかけていると財産が散逸してしまうことから、迅速性が不可欠となります。
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普段から自己研鑽や研修によって滞納処分に備え、実務経験を重ねてさらに成長することにより、遣り甲斐があって頼れる徴収職員となれます。
各職場における徴収職員の健闘を心より祈念し応援申しあげます。